[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.0575 時は虚ろい

 

 月日の流れがあまりにも早いもんだから、一日の体感時間を向上させている。

 

 自分の場合、夜中に起きていると碌なことにならないので(不安増大、飲酒、希死念慮)、夜は足早にベッドの中で沈んでいる。朝、日が昇る前に目覚める。一杯のコーヒーを飲みながら、画面上に言葉を浮かび上がらせる。朝は頭が滑らかに動く。きっとこれは自分が朝型にできているからなんだろうけど、早朝は何とも言えぬ無敵感がある。余った時間で本を読んだり、ノートを書いたりしている。その後は身支度に一時間ほどを費やして、電車を経由して会社へ向かう。

 

 退社後、一度帰宅した後に運動を行う。これがマジでしんどくって、心が折れて「今日はもういいや」ってなること数知れず。寧ろこの数か月はほとんどやっとらんかった。おかげさまで身体がホッソリ、運動せねばみるみるうちに瘦せていく体質です。心と身体は連動しているとのことだけど、確かにやせ細っている時、食べることが気怠い時は、いまにもポキっと折れそうなほどに精神もやせ細っている気がします。動け、食え、そして、たくさん眠れ。しんどい時こそ動いた方がいいと思っている、これもわたしの場合に限るのだけれど。

 

 全てをやり終えた帰宅後には、お風呂に入る。ゆっくりと湯舟に浸かっている、といっても10分ぐらいなんだけど。ラベンダ、ラベンダ、ラベンダ、いまは全ての香りをラベンダーで統一している。ボディソープ、フェイシャルソープ、そして入浴剤。朝のシャワー時に使用するシャワージェルもラベンダ。シャンプーもラベンダーのものがあればいいのだけれど、中々どうにも見つからない。ラベンダーにはリラックス効果や鎮静効果があるらしく、「どんだけ心安らげたいねん」と一人ツッコミをいれている。効能云々よりも単純に香りが好きで、連想される紫の色彩も好き。あっ、寝る前に吹きかけるピローミストもラベンダーだった。愛用している香水にもラベンダーの香料が使用されている。なにもかも、わたしは紫に埋め尽くされている。

 

 風呂を堪能した後には食事を行う。家で食べる時は孤食である。やはりご飯は誰かと一緒に食べることが理想です。室内には音楽だけが流れている、咀嚼、咀嚼、ごちそうさまでした。昔は本当にお金がなくって、まともにご飯を食べることも難しかったものだから、いまこうして不自由なくご飯をいただけることに感謝する。皿洗いは食べた直後に済ませる派。

 その後は言葉の時間を味わう。ノート書く、本を読む。ここでお酒を飲むか飲まないかで夜の使い方が激変する。酒を飲むと就寝時間が遅くなり、シラフでいればコロっと最速就寝である。ここ最近は目が疲れ気味の為、出来ればぐっすり眠りたい。わたしの理想的な飲酒は、陽が出ている間に飲むことです。夜遅くまで飲んでいると、上手く眠れなくなって翌日が起きれなくなるもんだから、己のリズムが大きくずれて困ってしまう。15時から開店しているBARを何件か知っているので、気分で入店スコッチを2、3杯喉に流し込み、早めに自宅へと到着する。こんな大人になりたいと夢想しています。友人と昼のみする機会も増えてきたので、徐々にシフトしていければいいのだけれど。

 それでもやっぱり、夜の居酒屋には言葉にできない郷愁が溢れかえっているんだよなぁ。

 

 

 以前は酒飲んでグダーっと流れていった一日が、いまはとても長い一日に感じる。ちょっと生活を変えるだけで、他の部分も呼応するように変わっていく。もう少しでこのブログを毎日書くようになって一年が経過します。そのおかげで良くも悪くも大きく変わった自分の生活があって、それでもやっぱり、何かを積み上げる感覚は心地が好いものですね。一人で勝手に行っているだけなんだけど、取り組んで良かったと思っている。今後も続く予定の人生、「一日」を何度も何度も体験していくのだろう。その中で心が動いた味わい深い出来事を、文章として残していきたい。解釈は人それぞれで構わなくて、時には不快に思わせてしまうこともあるかもしれない。それでも、ほんの少しでも素敵と思っていただけたのなら、わたしは生きていてよかったと感じる。そう思わせてくれる、あなたのことを感じています。