[No.000]

日記以上、遺書未満。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

N.0210 影の中からごきげんよう

自分がこれまでに書いてきた”モノ”を見返していた。 元々自分が文章を書き始めたのは「死にたくても、それでも生きていていい」という頭の中に浮かんでいた生命の肯定を言葉に落とし込みたかったから。それを誰かに読んでもらいたかったからなのだと記憶して…

N.0209 光の隙間から

結局のところ、今日も一人で飲んでいて。 もうスマホを触ることインターネットの波をスクロールすることにも飽きてしまったから、頭の中を空っぽにして文章を書いてる。とかいいつつも結局スマホ触ってんじゃん、と一人ツッコミを入れつつも、隙間無くビール…

N.0208 いくら探しても見つからなくて

「馬鹿みたいに綺麗な青空が唯々わたしには眩し過ぎて、今日も瞳の奥を灰色が染める」 楽になりたいと願う自分が優しさを施そうと試みる。その温もりを破滅願望が幾度となく邪魔をして、その度に挫折をする自我の集団がなんとも言えずに愛おしい。せめて健や…

N.0207 過不足の無さ、響く雨音

昨日はストロングゼロのダブルオレンジ味350mlを飲み干して、ほろ酔い気分で煌びやかな繁華街を散歩していた。見渡す限りの人、人、人が楽しそうにノロノロと蛇行運転をしている。とびきりのお洒落に身を包みながら、ああだこうだ言いながら、時には独り言を…

N.0206 わかっているけど

今、物凄く甘いものが食べたい。 たまにそんな気分になる時があって、これまでの経験則から言うと、そういう時は疲れている場合が多い。本当に必要なのは甘い物ではなく栄養価の高い食材と充分な休息なんだろうけど、わたしがそんなお利口さんでいられる訳も…

N.0205 帰巣本能

毎年、気が付けば足の指がしもやけになっている。元々寒さを感じにくい体質もあって、気持ち的には全く平気なつもりでいるのに、身体が気温に耐えきれずに異常をきたす。もう慣れたもので「あらら今年もやってきたな」程度にしか思わないけれど、少しばかり…

N.0204 ホワイトレディ

先日、久々に外の空気感を浴びながら複数人でお酒を飲んだ。 まだ陽が出ている間から酌み交わされる生ビールやらハイボールやらレモンサワーやらが、瞬間的に各々の喉元へと消えていく。飲み干して気持ちがいい、見ていても気持ちがいい。満たされる、これだ…

N.0203 脆羽の蛹

なるべく傷付かないようにする為に、安定した踏み場を選び抜き進んだ一歩。また同じようにして次の一歩を踏み出し、私は呼吸を繰り返している。 時折、体力が続かなくて息切れを起こしてしまう一歩もあって、そんな時に「大丈夫」と声を与えてくれる人がいれ…

N.0202 指の隙間をすり抜けて

失った者の悲しみは、当事者にしかわからない。 一度手にしていた過去があるから失くすことが出来る。触れることの喜びを知っているから失くした時には悲しくなる。そんなトレードオフの関係にある痛みと快楽がもう少しだけ仲良くしてくれればいいのに、そう…

N.0201 牛歩

今日は駄目な日。宇多田ヒカルさんの"BADモード"を鼓膜に流しながら帰路を歩む。馬鹿らしくて笑けてくるし泣けてくる。他人の憂鬱はあくまで他人事でしかなくて、自分自身の憂鬱とは異なるような感じがある。所詮共感性なんてものはその程度なのかもしれない…

N.0200 生きろだなんて言わないで

「何やってるんやろ、自分」 唐突に爆発する群青色を施した虚無。最早この感覚にも慣れっこだから、時間が解決してくれることは理解している。いや、解決というよりもただ忘却しているだけだ。それでも考えないことが一番の現実逃避になるのだから、世の中は…

N.0199 余裕の象徴

基本的に仕事がある日はお酒を飲まないでいる。 私にはやりたいことがたくさんあって、酒を飲んでしまうとその何もかもに着手出来ずに一日を終えてしまうから。「時間が足りねぇ」というよりも酒を飲む為の時間だけが足りない。最近になって、人生の中でその…