[No.000]

日記以上、遺書未満。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

N.0198 没、個性

「個性捨てたら、死んでるのと同じだよ」 夜な夜な流行りのアニメに更け込んでいたら、お気に入りのキャラクターがポツリと発した一言に胸を強く打たれた。油断した、完全に油断していた。ほんわかのほほん系だと思い込み阿保面を浮かべながらストロングを啜…

N.0197 失われた涙腺

そこら中を歩いている人がみんな同一人物のように思えて、自分だけがこの街から疎外され浮いているような気がする。きっとそんなものは錯覚で一歩間違えば病気だ。違うね、間違わなくても病気よ。大前提として誤りであることを忘れてはいけない。 吐いた溜息…

N.0196 僅かながらの優しさを

心が不安定になる時期がやってきた。起きている間は全てに失敗して敗北を味わう。だからとりあえずたくさん眠ることにした。誰にも迷惑をかけないように独りでいることに努めた。そんな最低限の努力は他人の目には映らなくて、その事実に私は安堵する。不安…

N.0195 正しい世界の壊し方

明日世界が終わることはないだろうけど、今日自分の世界を終わらせることは出来る。 既に完成している世界を破壊して一度更地にすることは心が折れる作業であって、結果的に無意味として終わることが多い。そもそもの話し、破壊出来ないことがほとんどだと思…

N.0194 わたしの名前は

今年に入ってまだ一か月も経たない現在、既に大きく生活が変わってしまった。 やっていること自体はさほど変わらないのだけれど、その質量が大幅に増えたりして、以前にも増して時間が足りないと感じるようになった。たくさん眠らないと頭が回らなくてパニッ…

N.0193 賛歌

他人の功績を賞賛できることは素晴らしいかもしれないけれど、「すごいね」「すごい」って無意味に言いながら終わっていく人生は嫌だなと思った。 「いやいや大したことないよ」という謙遜は胸糞が湧き上がるし、「あの時はね…」みたいに当時の状況を説明さ…

N.0192 悲しいね

人間の荒波に揉まれ、ちょっぴり疲れた。疲れると酒が飲みたくなるし甘いものが食べたくなる。本能が脳疲労をドーパミンで上書きしようとしているのだろうか。そういう時は飲み過ぎ食べ過ぎの果てに気絶するように眠るから、翌朝の気分は最悪だ。そんな最悪…

N.0191 コップに入った水の鼓動

「人生百年時代」 いつになく気分が思い夜には、逃げ場所などどこにもないような気がする。医療の発達と共に人間の寿命も緩やかに伸びていって、百歳まで生きることがデフォルトになる将来がやってくる。こういう話しを聞くと正直うんざりしてしまう。これま…

N.0190 いつでも帰っておいで

意識的に何かに取り組もうと決心してもその意思が長く続かないことが多くて、気が付いた時には生活の中から姿を消している。何となくゆるい気持ちで始めた一つの行動が気づけば毎日繰り返すようになっていて、時間経過と共に自分の身に深く染み込んでいく。…

N.0189 噓泣きのくせに

絶望的なまでに強く激しい雨に打たれたい、そんな気分。一喜一憂の達人、人生はいつだってジェットコースター、理想的なメリーゴーランドはいつまで経っても止まったままで。つまんないな、つまんないな、って下らなさをこの世界に責任転嫁してる。 毎日ハッ…

N.0188 ゆるりと

「せめて楽に生きたいわ」 仕事中に書き記したメモにあった一言。特に何があった訳ではないけれど、何も起きていないからこそ、楽に生きたいわなんて無駄にペンを動かしたのかもしれない。 苦しむことは簡単だけど、楽しむことってすごく難しい。ヒトは元来…

N.0187 面白い人になりたくて

「あぁ、この人面白いなぁ。」 皆さんが思う”面白い人”ってどんな人でしょうか? 軽快なジョークを口から連発する人、機転が効く人、博識で知識豊富な人。色々な面白さの形があると思いますが、私が思う面白い人は”全く予測がつかない人”です。 突拍子もない…

N.0186 鈴の音

体質的に寒さには強い方だと思っていたんだけど、温かい空間に飛び込めばそこが楽園かのように錯覚する自分がいることに気が付いた。 きっと、人間関係も同じなんだと思う。独りきりでも平気な顔しながら日常を繰り返しているけれど、人の温もりに触れるとそ…

N.0185 戦場のメリークリスマス

小説を読んでいる時にふと誰かのことを思い出す。その誰かのことを想いながら言葉を綴ることによってこの世界に少しだけ温もりが増すのならば、私はそのような人生や生活の上を歩みたいと願う。 これをただの理想論と言われてしまえば否定は出来ないけれど、…