[No.000]

日記以上、遺書未満。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

N.072 空を舞うペシミズム

「死は必ずしも解放とは感じられない。自殺はつねに開放であり、つまりは救済の極点、発作である。」 悪しき造物主 / シオラン 先日、知り合いと酒を飲んでいた。数件ハシゴをした後にたどり着いたBARで、我々が話していると見ず知らずの他人=客がいつの間…

N.071 遅ればせながら、骸

どこへ行けばいいんですか 行きたいとこへ勝手に行けよ 何をすればいいんですか 僕は誰に尋ねてるんだろう 光、再考 / amazarashi アラームが不在の朝、自然と意識が身体に戻る朝、まだベッドから出たくない朝。もう何度迎えたかもわからない朝に今日も敬礼…

N.000 生きていて、ごめんなさいね

馬鹿と馬鹿が交尾をして、新たな馬鹿が生まれる。生まれた馬鹿が違う馬鹿と交尾をして、更なる生命=馬鹿を生産する。そんな負のループを断ち切りたくて、馬鹿は馬鹿なりに考えてみる。種子を残さない、それだけ、ただそれだけでいい。私のような馬鹿はひと…

N.069 揺れるブランコと少年は

一体自分は何がしたかったんだろうか、という感覚に襲われることがある。これは後悔なのか、それすらもわからない。きっとこうなることはわかっていたハズなんだ。いつもの破滅願望がわたしに行動を催促して、わたしはそれに従うことしか出来ないでいる。過…

N.068 恰もそれが当たり前かの様に

人は、いつか死んでしまう。 大きく息を吸って、二酸化炭素を深く吐き出す。呼吸を繰り返す度に、一歩また一歩と私たちは死に近づいている。吸うことで死を取り込み、吐くことで体内に死を循環させる。百年後には、これを読む全ての人間が死んでいる。死ぬ為…

N.067 たった一つの愛してる

逃げても独り 追いかけても独り 惨めで儚くてまるで小鳥 弦葬曲 / 鬼束ちひろ この一か月の間活動的であった反動だろうか、急加速する抑うつ状態に襲われている。何もかもが無意味であって、その無意味に皆が群がり地に落ちていく。芥川の「蜘蛛の糸」を彷彿…