[No.000]

日記以上、遺書未満。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

N.0416 番

なんだか寂しいと感じる夜は、見えない番のことを探している。消えない傷ばかりを眺めている、スコッチを吞みながら夜を哀れみながらただ少しずつ死んでゆく。感情を焼く幾つかの炎はいつになっても消えなくて、消えなくて、笑いながら火の粉を飛ばす。どこ…

N.0415 新規登録

なにか新しいことをはじめようとした時、ワクワクする自分がいる反面、行動を抑制しようとしている自分がいることに気がつく。恒常性維持機能、現状維持バイアス、色んな呼び名があるけれど、結局のところは怖いのです。変わること、願っているはずなのに、…

N.0414 選ばれなかった者たちの

たとえば、人間にそれぞれ価値があったなら、それを数値化する方法ってなんなのだろうか。たとえば、資産額。たとえば、人脈。たとえば、フォロワーの多さ。現実として、お金は切っても切り離せない、人との繋がりはとても大切なんだけど、それらを数字に現…

N.0413 上品な鏡

他人は自分を映す鏡とはよくいったものだけど、そのことを痛感し続ける日常だった。こちらがムスッとしていると、相手もムスッとしているように感じる。笑顔で話しかければ、同じ質量とまではいかなくてもそれなりの笑顔が返ってくる。ご機嫌に生きていれば…

N.0412 冷たいね

あぁそうか、誰かと眠る感覚はこんな感じだったっけ。 赤ワインでグチャグチャになった終電間際、帰ることをやめたわたしは部屋着を拝借した。タートルネックでは眠りにくいのよ。猫はすでに眠っていて、ガンガン鳴り響く頭のなかが疎ましかった。どうしてこ…

N.0411 酒瓶を割る

予定がない一日。なにをするにも億劫で、そんな日が、そんな自分が、苦手で手が伸びるアルコールに。小さな部屋でうなだれる一人は、誰がどうみても退廃的。別にいいんだけど、そのまま灯が消えるのもこれまた人生なのだけど、本当にそれでいいのかお前さん…

N.0410 まばたき、

知人が経営されているカフェにコーヒーを飲みにいった。 随分と久しぶりに訪れたその場所は、思っていたよりもさらに遠くて、降る小雨のなかをトボトボ歩き、到着した頃には謎の達成感があった。記憶というやつは当てにならないものなのだ。笑顔で出迎えてく…

N.0409 極めて現実的な「誰か」

昨日、久しぶりに缶チューハイを飲んだ。なぜだろう、全くもって美味しくなかった。寧ろ不味い、こんなものを毎日のように飲んでいたなんて信じられない。最近は外で飲む機会が増えた。色んな人と食事をするようになった。お店で飲むお酒はとても美味しい、…

N.0408 午前3時に想うこと

何時に寝ても午前3時に目が覚めるものだから、もういっそのこと起きてしまうことにした。これは早起きなんてものではない、朝活なんてものではもっとない。全然まだまだ夜の気配、夜に寝て夜に起きているんである。それでも覚醒する脳の流れに抗っていたから…

N.0407 唯我独尊として

「私が40年生きてきて思うのは、何よりも自分が一番だということです」 「どんな場合でも他人は二の次です。常に自分が一番です」 韓国に住む友人がこちらへ遊びに来ていたので、わたしを含めた計5人で食事をした。病み上がりでお酒が飲めなかったわたし、元…

N.0406 電柱の鳥

起床してすぐに布団を抱え込み外の世界へと歩き出す。空の明るさが冬の消滅を示しているようで、なんだかちょっぴり物悲しい。最寄りのコインランドリーに到着。誰一人として、他に洗濯物すら存在しない静寂のなか、そっと小銭を入れる。明け方のコインラン…

N.0405 解放の予感

最近、生きることに対する考え方が大きく変わってきました。 憂鬱ややるせ無さはいつまで経っても消えないけれど、それでも自分にできることがたくさんあって、それが誰かのためになるかもしれなくて、その誰かのためが巡り巡って自分のためなのであって、 …

N.0404 いまこの瞬間を生きて

なんにもしていない、と言えば嘘になってしまうけど、二十時間ほど眠り続けても世界は何一つ変わっていなかった。「いまはゆっくり休みことが先決です」優しい言葉が欲しかった、他の人から言われたかった。医者ではない誰かから。生きていることを肯定して…

N.0403 一本の糸

昨晩、ベッドに入って眠りの準備。ゴロゴロしていたらお腹の中がムカムカムカ。あらまおかしいなどうしたのかしら、思っている間に込み上げるものが、吐瀉。なんとかトイレでの嘔吐に成功、しかしその量が尋常ではない。タコハイとストロング、タコハイとス…

N.0402 虹彩異色症

季節の変わり目というやつはどこまでも現代人を苦しめていて、もれなくわたしもその中の一人であった。 上手く眠れない、自律神経がぶっ壊れているのか体温調節が難しい。眠りに落ち着く、大量の汗が睡眠の邪魔をする。当の本人がドン引きするほどの発汗、ほ…

N.0401 本の虫たち

久しぶりに本屋に行って思ったことは、なんとも言えない素敵な空間。書店が好き、書店にいるお客さんも好き、書店員さんも好き、静かで穏やかな空間が大好き。本を読んでいる人、その知的な表情を愛しているよ。紙の擦れる音、情報の香り、冷静と足音。本を…

N.0400 微笑みながら、泣いている

その一言でだれかの心が動くのなら、もうそれだけでよかったじゃないか。ほんの少しだけ幸せになってくれたのなら、それが何よりも本望だった。どうして日々、わたしたちは言葉を吐き続けているんだろう。ずっと見えないなにかを探しているみたいで、それも…

N.0399 100年後に舞い散る灰

すこし落ち着いて考えてみれば、100年後にはみんな灰になっているのにも関わらず、真面目で堅実な人生を送るなんてどうにも気が狂ってる。どうせ死ぬ、どうせみんないなくなる。それなのに目の前にある悩みばかりと向き合って、もっと広い視点から眺めてごら…

N.0398 母性

「あの時死んでいればよかった」が「あの時死ななくてよかった」に変わることを願いながら、ほんの少しだけ期待しながら現在をなんとなく生きている訳ですけれども、結果を急ぐことは本当に意味のないことなんですね。いまの段階では果たしてこれでよかった…

N.0397 共に踊ろう

「わたしは家族を愛しています」と言う人がいたとして、果たしてそこで語られる愛とは一体なんだったのか。抽象的である、愛。文中に混ぜ込んでおけばなんとなくそれっぽくなる、愛。言葉にするだけで温かい感じがする、愛。人それぞれの想いや形があって、…

N.0396 朝が来る

確証のない「いつか」のために、「いま」を犠牲にするのはあまりにも勿体無い。あくまで生きているのは現在なのに、過去や未来に意識がトリップして怯えてる。そうやってまた生きることが楽しくなくなって、とんとん拍子で落ちてくのかしら。そんな未来、在…

N.0395 おしなべて、候

人を惹きつける魅力の正体が大きな生命力なのだとすれば、息苦しさを感じている多くの人々の周りには誰もいなくなってしまうのか。「あなたの強みは自分の弱さを理解していること」、そう言ってもらったことがある。いまとなれば理解というよりは日々奔走、…

N.0394 大切な紙切れ

お金。資本主義の現代ではこれさえあればまぁ人生がなんとかなるし、基本的にはあればあるほどよいものです。潤い、豊か、自由、お金は単なる引き換えチケットなんだけど、お金そのものに執着してしまって破滅するパターンもある。関わり方が難しい部分もあ…

N.0393 原点回帰

道に迷ったある日のこと。最短ルートでたどり着く為にはどうすればいいか、時間効率だけを追い求めた結果が大きな壁、行き止まり。困ったどうしよう、考えても目の前にあるのは平然とした仏頂面、景色がその形を変えることはなかった。こうなった時にはいく…

N.0392 春の予感

のんびり時間をかけて帰り道を歩いていた。夜が安心を誘い込む、うなずき微笑み慈しむ。寒さを感じながら一人であることを実感する。そんな生活も悪くはない、歩いている間だけはすべてなにもかも忘れられる。「○○でなければばならない」という考えが頭のな…

N.0391 喫茶店

十代の頃、高校に入学した青年は喫茶店でアルバイトをはじめた。最初は年齢を理由に面接で落とされたのだけど、後日お店に通って粘り勝ち。試用期間からの本採用、正規ルートで合格した数か月先輩は気が付けばいなくなってた。当時のわたしは本当の本当に世…

N.0390 綺麗な折り鶴

あたまの中がボンッっと爆発、簡単なことをより複雑に考える天才だ。1と1を足せば2になってくれればいいのだけど、いかんせん公式が当てはまらないのが世の常で、答えは3にもなるし、時には10にもなったりするんですよね。可能性がある、ってことは素晴らし…

N.0389 楽しい狂気がほしいのよ

どうせ生きるなら、生きねばならんのなら、楽しいことしてケラケラ笑いながら生きていたい。おもしろくない、つまんない、なんも変わらないと言ってもそれは、昨日までのあなたが作り上げた世界。愉快で、ぶっ飛んでいて、目の前のことに無我夢中。そんな生…

N.0388 あなたが好いと思ったもの

知人友人から勧められたこと、本とか映画とか音楽とか、お店とか、場所とか、そういうものをこれまで随分スルーして、なかったことにしてきたなぁ、と思う。わたしのこと、人間性をある程度知ったうえで「こういうのあるよ」と教えてくれているのに、「今度…

N.0387 人は楽な方へと流される

自分がボーっと日々を過ごしているあいだに世界はもの凄い勢いで動いている。なんにも変わらないこと、なにもしていないことが悪いわけではないけれど、いかんせん変わりたい願望が芽生えている現状、このままじゃあいかんと思い立ち候。 たとえば、文章を書…