[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.0415 新規登録

 

 なにか新しいことをはじめようとした時、ワクワクする自分がいる反面、行動を抑制しようとしている自分がいることに気がつく。恒常性維持機能、現状維持バイアス、色んな呼び名があるけれど、結局のところは怖いのです。変わること、願っているはずなのに、やはりどこかで失敗を恐れている。もう失うものなんかなんにもないはずなのに、これ以上に何かを失う予感が頭をよぎる。

 

 これは人間が今日を生き残るための本能なんだけど、こういう性質ってとても面白いと感じる。心のなかが不安で満ちあふれている時、自身が人間であることを実感できる。生きようとしているんだな、一生懸命に。死んでしまわない為に、現状を守り続けているんだよな。それでもわたしは、変わらんといかんのです。もっと自由に生きていたいのです。自由には責任が生じるものだけど、わたしはその責任さえも喜んで、受け入れて飛び込んでギュッと一纏め抱きしめていたい。

 

 変わっていくあなたたちの背中が恐ろしくて、焦燥感。ただ自分だけが取り残されたような感覚でいたけれど、そんなものは全てが幻想であって、結局のところ本人次第なのであった。人は必ず変わっていく、望めば少しずつ変わることができる。いままでずっと拒み続けていた、ただそれだけのこと。去ったように思える過去は、たくさんの決断と自己対話、ちゃんと適切に行動されていた。次はあなたの番よ、背中に手のひらの温もりを感じる。ありがとう。そして、さようなら。焦がれる過去は眩しかった過去へ、その先は明るくも暗くもない未来へと向かう。そこに明度なんて必要なくて、自分が踏みしめるその一歩を、ただ見守っていていられれば、それだけでよかった。さようなら、愛しき過去よ。

 

 

 この場所で文章を書き続けてはいるけれど、このままではずっと同じ日々を過ごすだけ。日常を書き綴ることはやめないけれど、いずれこの場所は無くなってしまう。このままでは終われないのです。わたしはわたし自身を開始する。その時まではよろしくどうぞ、いつも読んでくれてありがとう。