[No.000]

日記以上、遺書未満。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

N.0266 考える肉塊

少し進んでは「うーん」と考え立ち止まる。歩いている時間よりも、考えている時間の方が長いのでは? と思うほどなのです。これは困ったものだ、とまた少しだけ考える時間が増える。 正確に表すと多くの人間が『考えているフリ』をしている。何時いかなる場…

N.0265 不幸中の幸い

ある事象が起きた時に、解釈次第で嬉しくなったり悲しくなったり、そうやって人間は喜怒哀楽を消費している。木から落ちたリンゴを見て万有引力の法則を発見するニュートンもいれば、そのリンゴを食べてただ空腹を満たす凡人もいる。会社をリストラされて絶…

N.0264 温かい吐き気

暑いなぁと言っているうちに気が付けば8月は死にかけていて、時の流れの速さに驚くばかりだ。今年も残すところ三分の一程度になろうとしているけれど、現時点で少しだけ年末のことを想像してしまうわたしは、どこか知らない町へ生き急いでいるのでしょうか。…

N.0263 風が去った

今日は家から出ないと決めて一日中家のなかで過ごすのと、外的要因でやむを得ず家の中で過ごすのとでは大きな違いがある。やっぱり人間には選択肢が必要なのだ。昨日は台風7号の影響で会社が営業停止し、近所のスーパーもドラッグストアも行きつけのカフェも…

N.0262 諦観としての羨望

自分の為には生きれないし頑張れないけど、誰かのためになら頑張れるっていう人もきっといるだろうね 前記事を読んだ友人が言葉をくれた。頑張れる人に、なりたいなぁ。その誰かが見つからないから、渋々自分の為ばかりに生きているのだけれど、そういう”誰…

N.0261 悲観的な眺望

夕暮れ時、曇り空の中を歩いていた。明るいのに、いつもより少しだけ暗い。夏の日差しが苦手な私は、それだけで少しばかり心が躍る。それでもしばらくするとジットリ肌を伝う汗に辟易しながら、ただひたすらに家路を進む。 しばらく経つと、ある瞬間、雲の隙…

N.0260 優しい謝罪

一説によると、「すみません」とすぐ言葉に出す人は自己肯定感が少しばかり低いとのこと。わたしも過去にはすぐ謝ってばかりいたけれど、今思い返せば「すみません」って言っとけば何とかなると考えていた節がある。枕詞としての謝罪、会話の入場口に軽めの…

N.0259 必要のない帰り道

撮影:友人 そういえば、わたしは東京タワーを見たことがない。言わずと知れた観光名所であるにも関わらず、東京に行った際にはスルーしていた。そもそも頭の中に選択肢として存在していなかった。多分、その時のわたしに東京タワーは必要なくて、全くもって…

N.0258 清純な心

『石橋を叩いて渡る』という諺があるけど、叩き過ぎて渡る前に橋が崩壊するような、わたしはそんな人間です。良く言えば慎重派、オブラートを取り外せば愚か者。眼下には一本の川が流れている。橋が無くなってしまったから渡ることができなくて、そしてわた…

N.0257 Dream END.

一体あれは何だったんだろうな、ばかりで構成されている人生。今思い返せば不可思議なことばかりが起きていて、その予測の出来なさ加減に何だかんだ生かされている。荒れ狂うばかりの心を落ち着けるのが上手くなって、やりたいことが見つかった。代償として…

N.0256 君と奏でるソリチュード

孤独について考える時、頭の中は様々な人間の笑顔で埋め尽くされていて、これまでに与えてもらった優しさとか、愛情みたいなものが私のことを見つめている。孤独って、誰かと一緒にいても浮かび上がるもの。同じ空間に誰かがいるからこそ膨張する孤独感もあ…