[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.0403 一本の糸

 

 昨晩、ベッドに入って眠りの準備。ゴロゴロしていたらお腹の中がムカムカムカ。あらまおかしいなどうしたのかしら、思っている間に込み上げるものが、吐瀉。なんとかトイレでの嘔吐に成功、しかしその量が尋常ではない。タコハイとストロング、タコハイとストロング、呪文のように唱えるそれは、本日飲み干したアルコール。この量で吐くなんてありえない、どうかしてるおかしいのよ。これは何かしらのウイルスに感染、心当たりはあったので、一先ず冷静にトイレを清掃。その後催す急激な便意、この時間になんてありえない。やっぱりおかしいわウイルスへの確信、会社に連絡を入れて嘔吐報告、夜中遅くにごめんなさい。とにかく疲れてスヤスヤ眠る、吐き気が提供する最悪の目覚め、ポリ袋の中にゴールイン。

 

 どこまでも汚い話しで申し訳ございません。日が明けると吐き気がほとんど収まってきたので、布団に包まりながらスマホで文章書いてます。こんな時、やっぱりどうしても心細くなる。このまま一人で生きていくことを疑ってしまう。同じ屋根の下にいる誰かの温もりを感じたい、とは思うのだけれど、今回のような場合は一人暮らしでよかったのだろう。それでも溢れんばかりの心細さ、心身共に弱っておるのだね。

 

 少し冷えてきたみたい、外は風が強いみたい、わたしはなんにもできないみたい。たまにこういう経験をすると、これまでの自分がいかに健康であったか、そのありがたみが音もなく身に染みる。悪くない、これも必要なことだったのだきっと。死にたがってる場合じゃないね、健康であるからこそ他の誰かに優しくできる。いまはとても温かい優しさが欲しかった。配る心がありはしない、そのまま今日が消えてゆく。これまでの睡眠を取り戻すように、たくさん、深く、いつまでも眠って。