[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.0371 あともう少しだけ、

 

 寝る前にご褒美として一本のストロングゼロを飲み干した翌朝、絶望的なまでに睡眠が足りない。眠すぎる、頼むから鳴り止めアラーム、いや、やっぱりわたしを起こしておくれ。思わず二度寝、どうせ数分後に起きなきゃいけない、世の中が随分と暗いものに感じる。朝に惨敗したことをここに記す、それでも先行する書きたい気持ちが頼りになるよ本当に。

 

 今日を無事に生きられる気がしない、冷静を保てる余力がない。そもそも普段のわたしは冷静なんだろうか、いつまでたっても子供のままで。通勤、出社、入浴、食事、それらすべてが憂鬱だった。魂の抜け殻がオートプログラムで動いている、ただそんな感じ、無気力が極まっている。

 

 昨日は久しぶりに買い物をした。結果的に大成功だったけど、恐ろしいほどに疲れた。エネルギーがすっからかん、わたしゃあ買い物が苦手なんです。最近気づいたことだけど、自分は疲れが蓄積されればされるほど、その疲労感をアルコールで解消しようとする傾向がある。そこでお手軽ストロング(ロング缶)、そりゃあもうよくない酔い方をして、ナチュラル夜更かしを決行している。「駄目だよ明日が迫る早く寝な」と耳鳴りがざわめく、「うるせぇ」と一蹴したことを激しく後悔、今となっては涙目である。

 

「お金で高級なベッドは買えるけど、睡眠を買うことはできない」とはよくいったもので、本当にその通りでございます。お金でアルコールは買えるけど、その後酩酊をコントロールすることはできない。「駄目人間」の四文字が脳内にかすみ、こういう小さな自己否定の積み重ねで人間の精神は不貞腐れていくんだろうな。世の中が息苦しいなんて言ってるけど、それって結局自業自得じゃんか。もっと自分を愛してあげなさいよ。その為には充分な眠りが必要で、一緒にお酒を飲んでくれる温かい存在が必要なのだった。「もう一人で暮らすことやめようかな、誰かと一緒に住みたいわ」なんて普段これぽちも思わないようなこと、テンションハイなあたまがブツブツ呟く。それはそれで構わないけど、お金で広い家は買えても、温かい家庭は買えんのです。友人も同居人も然り、関係性を買うことは出来んのです。いや、そんなことないのかな、場合によっては出来ることもあるのかな。でも、そんな関係はただ虚しいばかりで、ますます自己否定に磨きがかかるでしょう。与えることは大事だけど、そこにリターンを求めるようでは、世界はなんにも変わらない。やっぱりコツコツと魅力を積み重ねるしかないんですよね。それを素敵だと思ってくれる紳士淑女と、一緒に生活をして、楽しくお酒を飲みながら毎日を送りたいものです。そんな愉快な未来を想像しながら、今日も一日いってきます。眠い。