[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.0361 アルコール中毒、

 

 思うに、自分自身とアルコールの相性がよろしくない。どうして簡単な逃避行としてお酒を求めてしまうんだろう。依存、という文字があたまに浮かんだ。手軽でお気楽に飲めてしまうから、本当に本当によろしくない。「勝利の美酒」とはよく言ったものだけど、日々味わうのは「惨敗の汚酒」ばかりで心が痛い。痛い、その感覚を味わいたいだけなのかもしれない。お酒の味なんて本当はどうでもよくて、あらゆる思考で敷き詰められた脳内を、軽い気持ちで解放してやりたいだけなのだ。何もしない、何もしないでいると迫りくる恐怖や焦りから逃げるためでもある。どうなるんだろう、といった漠然とした不安、そんな馬鹿げた思考を打ち消すために、アルコールをあたまの中に流し込む。翌朝になればSNSによくわからない、よくない投稿をしていたりして、二日酔いのあたまは幾らか冷静を取り戻しているようだ。辛い、苦しい、恥ずかしいね、なにをしてるんだろう、もう消えてなくなりたいことだけが事実で、それもアルコールに溺れているだけなのかもしれなくて、こんな世の中のことが、期待も愛情も明るい感じのなにもかもが、無理で眩しくて吐きそうで、「人間とやらを脱出したい」、そんな気持ちに胸が包まれるのであった。

 

 独り酒は身も心も滅ぼす、いとも簡単に良心が消える。