[No.000]

日記以上、遺書未満。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

N.0595 脳の丘

画面ばかりを眺めることに、疲れたその日は携帯をぶん投げて知らない場所に、どこか遠くへ消えてしまいたいと思う。こんなものがあるから人生の鮮やかさが失われていくのだ、どこまでも単調になってしまうのだ。そんな怒りにも似た気持ちが沸々と音を立てて…

N.0594 水に浮かぶ

生きることそれ自体に意味はないけれど、過ごす時間の中に意味を見出すことはできる。 誰かの為に生きることはできないけれど、自分を傷つけないように生きることはできる。 一人で生きていくことはできないけれど、貴女を想いながら淡々と生きることはでき…

N.0593 置いてけぼり

周囲が慌ただしく動き続ける中で、自分だけが動かずにジッと佇んでいる。誰かがどこかへ消えてしまう気がするけれど、自分だけが置いてけぼりな気持ちになるけれど、わたしは自分のペースを大切に抱きしめてやりたい。 例えば、渋谷のスクランブル交差点ど真…

N.0592 嗚咽と羞明

起きた状態が最も満ちていて、寝る寸前が一番少ない状態、それが体力=エネルギーです。最近わかってきたことなんだけど、わたしの眼球もこの体力に大きく呼応している。 朝一番に文章を書いている。この時間は一日の中で何よりも大切な時間で、最も集中でき…

N.0591 緩やかに揺れる

洗濯が好き。洗濯という行為そのものが心を浄化してくれる。水量を設定して洗剤を入れるだけ、後は機械が事を進めてくれる。一日の終わりに必ず洗濯機を稼働させて、今日もお疲れ様でしたの乾杯を行う。一人暮らしをはじめた最初の頃はベランダに洗濯物を干…

N.0590 冬の通り道

今朝、台所の蛇口を捻ったら、昨日よりも冷たい水が流れ出た。いつもより室内の空気がひんやりしている。途端に懐かしい感覚が蘇る、冬の到来を錯覚させる。秋、特に思い入れがある訳でもなく、すっ飛ばしてしまいたくなる季節。外を歩けば風がいつもより軽…

N.0589 誰かの一番になりたくて

どれほどたくさんの愛を受け取っても、全く埋まらないままの溝がある。いつまで経っても満足できないのはきっと、わたしは一番になりたかった。 生きている中で様々な優先順位が生まれるけれど、それは人間関係にも適応される。家族や恋人を優先される方が多…

N.0588 帰り道はいつだって

酒を飲んだ帰り道はいつだって悲しい。楽しい時はあっという間に過ぎ去って、気がつけば一人憂鬱の中を歩いている。そのままどこかへ消えてしまいたくなるけれど、当たり前のように明日は目の前にやってくる。嫌になっちゃうな、真夜中。きっと誰もいない家…

N.0587 安楽生

「どうしてこんなに苦しいのだろう」と感じる時、心の内では「楽に生きたい」という想いが行き場を無くし泣いている。それはそれは小さな声で、所在無さげに佇んでいる。 素直になることができたなら、全てが大きく変わっただろうに。自分に嘘を吐き続けたか…

N.0586 鼓膜を塞ぐ

「日常の中で耳を塞ぎたくなるような瞬間がある」 例えば、駅のホームや電車内。電車諸々の効果音が煩雑で、人の足音やら話し声なんかが悪い意味でリズミカル。調子が悪い時には不快に感じてしまう。とりあえずイヤホンを耳にぶっ刺すけれど、それで解決とな…

N.0585 心が落ちる音がした

気持ちが悪くてずっとベッドで過ごしていた。いつもとは違う休日、こんなにも眠れる己に対して違和感を抱く。昨晩は酔っぱらいながらインターネットに張り付いていた、その代償としてただひたすらに眼球が痛い。最悪の休日だ、と思うと同時に、今日が休みで…

N.0584 誰かの鼓膜になりたくて

生きていく上で、自分の話しを聞いてもらうことはとても大切。 人間は自分の話しをしたい生き物です。会話術の本なんかでよく書かれてあることだけど、基本的に「人は相手の話しに興味が無い」とのこと。相手の話しを聞いているようにみえても、次は自分のど…

N.0583 君とわたしと愛と名前と

生きることが嫌になっても、生きなきゃならないこのまま続く人生だから。 生きることを切望しても、事故や病でいとも簡単に終わる人生だから。 そんなものだから、ただ「今日」を生きるしかないんだよな。そのままの気持ちで、ありのままの自分自身を抱えな…

N.0582 独り暮らし

街中で楽しそうな親と子供を見かけると、何だか胸の内側が騒がしくなるような、そんな瞬間がある。十年前に比べれば随分と頻度は減ったけれど、それでも未だに騒ぎ立てる。どうして、なんて問いかけることすら愚かなほどに。ずっと抱いているコンプレックス…

N.0581 憂花

人は愛を求めるけれど、 誰もわたしを求めはしない 人は孤独を恐れるけれど、 永遠の孤独を受け入れようとはしない 人はわたしを欲しがるけれど、 孤独がその手を放そうとはしない 人は夢を見たがるけれど、 いまある現実を信じようとはしない 人は生きるこ…

N.0580 軽やかな余裕

なぜか急に「おいおいマジかよ」ってことばかりが積み重なり、頭の中がオーバーヒート気味。色々起き過ぎて最早笑っちゃうような一日、ありますよね。 余裕の無さは心の豊かさを削り取り、枯れた物ばかりが目に入る。何事においても余裕って大事なのだ。改め…

N.0579 刺激を求めて

日々を退屈に感じていて、刺激ばかりを追い求める毎日。ずっとそんな感じで生きてきたけれど、追い求めるのを止めた現在の方が充実していることに気がついた。 お金と時間をたくさん使えば、ある程度の非日常を味わうことは簡単である。しかし、それと同時に…

N.0578 消えないで

不安感に苛まれているときは、心が「いま」ではないどこかへ飛んでいる。不在のままの心はいつも、わたしではない「何か」のことを考えている。置き去りにされた身体と精神、手持ち無沙で自分のことばかり傷つけている。悲しみの渦が巻いているように思える…

N.0577 普通の枠組み

「普通はこうするよね」 「こう考えるのが普通だよね」 普通ってなんなんだろうかと思う。意識してみると、色んな場面で「普通」という言葉が使用されているけれど、それって単なる主観じゃないのかと感じる部分が大いにある。多数派であることが「普通」と…

N.0576 暴論

夢うつつ、うそぶいて明るくも苦しんで、 消えたい思い抱きかかえて、わたし いつか生まれ変わることがあったとしても、 最低、もう次なんかに期待できない 傷付けあうことが人間の宿命なら、 生まれ変わる意味なんて理解できないもの だから今世で遊びまし…

N.0575 時は虚ろい

月日の流れがあまりにも早いもんだから、一日の体感時間を向上させている。 自分の場合、夜中に起きていると碌なことにならないので(不安増大、飲酒、希死念慮)、夜は足早にベッドの中で沈んでいる。朝、日が昇る前に目覚める。一杯のコーヒーを飲みながら…

N.0574 瞳が教えてくれたこと

あらゆるものが眩しく感じる状態を羞明と呼ぶらしいのだけど、昨年からその症状が大きく現れた。なにも突然現れた訳ではなく、年数を経て徐々に眩しさが増していったように思う。検査をしても眼球自体に異常は発生しておらず、恐らく精神的なものが原因と考…

N.0574 夢の中で浮かぶこころ

寝ても寝ても眠り足りなくって、もしかすると慢性的な睡眠不足だったのかもしれない。眠り過ぎると不安感情が大きくなる感覚があって、長く眠ることが怖かった。眠り足りないぐらいの方がちょうどいい、そう思っていた。だからこれまでずっと睡眠を蔑ろにし…

N.0573 初々しさ、夜

朝目覚める度に生まれ変わり、昨日までの自分が一部死んでいるとするならば、この何とも言えない虚無のことも受け入れられるかもしれない。あたまのなかに幾つもの言葉が浮かんでいる。やがて音も無く静かに消え去る「それ」は、わたしには必要のなかったこ…

N.0572 ひとりぽっち

悲しみの底で見えたもの、それは随分とつまらないものだった。過不足がわたしを生かしたり殺したりして遊んでいる、そんなものなのか一つの心臓。消えかかった灯火を暴風が襲う、それでもなんとか耐え抜いて、生き抜いて、今日の言葉を紡いでいる。冴えない…

N.0571 後に回す為の未来など

わたしには後回し癖がありまして、様々なことを先送りしてきた。些細なことから重要なことまで、割と見境なく未来の自分に投げつける。細々としたものが頭の中に塵積って、正常な働きが難しくなる。そして、考えることも動くことも面倒くさくなっちゃって、…

N.0570 秤にかける

集中力が欲しいと思う今日この頃。 現代人の集中力は金魚以下と揶揄されるようになったわたしたち人間です。そんな細切れの集中力をどうすれば深く長引かせることが出来るのか。専門書をちょろっと読めばたくさんの対策が書かれてあるけど、やっぱり一番大事…

N.0569 額縁

鮮やかな夕立が景色を覆う、その中でわたしは過去を感じていた。 これまでに作ったものを見返していると、まだまだこれからだな自分って感じがする。文体も少しずつ変わっていて、その他の感性にも変化が生じている。生きる面白味みたいなものって、こういう…