[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.0173 

 

 今日も脳が浮いていて、そんな私は生きていることを嘆いて。

 

 自分が精神異常者だという重い自覚を抱えながら世間に首を垂れて生きていかなければならないのか?。きちんとしなさい、ちゃんとしなさい、一生懸命に生きなさい。そんな馬鹿みたいな呪いの成果物が私自身であって、その醜さが何よりも滑稽で自分自身を嘲笑うことすらできない。

 

 (笑)(笑)(笑)

 

 ごめんなさい、すみませんでした、申し訳ございません、ご迷惑をお掛けいたしまして、まして、まして。アホみたいに肩身を狭くして歩き続けた結果、胸骨が圧迫されて複数の骨が心臓に刺さった。何してんの、お前。何の為に生きてんの、それがわからないから嘆いてるの。ピザをデリバリーすれば幸せになれる程度の人生ならどれほどに救われただろうかと妄想する。

 

 もうみんなごちゃごちゃと五月蠅いな死ねよ、とにかく早急に死ね。人は思考力が低下すると”死ね”と言うことしか出来なくなる。最早黙ることすら困難な始末であって、文字通り開いた口が塞がらずに憎悪を垂れ流すロボットと化す。心身共に余裕がなければ落ち着いて本を読むことすら難しくて、本を読むために落ち着きを獲得しようとする心意気さえも馬鹿馬鹿しくて、もう安寧の時など訪れないかもしれないという焦燥感に心の根が蝕まれる。

 

 悲しいね、生きることさえも。世界中の人間を抹殺する唯一であり最も単純な方法は、自死を選択決行することである。涙を流しても虚偽を突き付けられて、見えないものが見えているのはどうも私だけではないみたいだ。傷が増えるほどに空は晴れやかになっていくし、心が枯れていく過程で周囲に笑顔が充満する。お下劣な花畑に胃酸を吐きかけても種子は綺麗な花弁を携える。世は皮肉に満ち溢れていて、真っ直ぐに歩いているつもりでも、歪んだ眼球が道を踏み外す。

 

 そもそも産まれたことが間違っていて、あの日誕生したからこそ生きることも死ぬことも出来ずに中途半端な未熟児として泥水の上を這いつくばっている。偉そうにエゴイズムを振りかざしてごめんなさい、気分次第で優しさを与えてごめんなさい、愛せなくてごめんなさい、生を受け入れられなくて、ごめんなさい。あなたとあなたが与えてくれた温もりは、当の昔に消沈してしまいました。わたしに残ったのは一台のパソコンと鬼束ちひろさんの月光だけ、それ以外はもうなにも残ってはいません。鬱血した薬指がとても気持ち悪くて、何度も何度も繰り返し手を洗いました。拭えない愛情や憎悪を水に流そうと必死になりながら取り組んだ苦行は、爛れた皮膚の中で赤く突っ張る手指達を生み出した。一体、わたしは何を間違えていたのでしょうか?。

 

 

 どうしようもないこの感情を抱えながら

 どうしてもこの先を生きなければならないのですか

 

 現在のわたしには、それはとても難しいことのように思えます