[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.0476 鬱梅雨

 

 雨が教えてくれたことはたくさんあるけれど、それでも梅雨の時期だけは受け入れがたくて、何とも言えない憂鬱が空気中に蔓延している。エアコンという名の、除湿器という名の、サーキュレーターという名の、文明の利器に頼らざるを得ない。現時点で既にがっつりフル稼働である。これらが比較的安価で手に入る時代に生まれてよかった、と思う。百年とか二百年とか、もっと昔は今ほど湿度も高くなかったんだろうか。現代人が機械をブイブイ多用乱用し続けた結果、現在の異常気象やら温暖化やらが発生している。わたし達はエアコン無しでは生きられない身体になってしまった。そしてまた機械の多用、少しずつ気温だけが上がっていく。百年とか二百年とか経った未来では、冬が死んでいるのかもしれないな。その時にはわたしたちもきっと、溶けていなくなっている? なんてことを駄目なあたまで妄想している。