[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.001 失って初めて気づく事

新型コロナウイルスの影響により、勤務形態が分業制となった。

週に2、3回の出社、それ以外はリモートワーク。

家具はベッドとローテーブルだけの殺風景な部屋の中(私はそれが気に入っている)、一日中パソコンモニターと目を合わせ続けるのは、身体中がバキバキに凝り固まる他、豆腐の形をした私の精神がどんどん衰退していく。視線の端にはベッド、吸い込まれる衰退した豆腐と身体。崩れる睡眠リズム、起き上がれない木漏れ日。どんどんどんどん根から腐っていく音がする。

 

ずっと同じ風景を見続けることが苦痛に感じるし、すべてが家の中で完結してしまう流れゆく日常は私には合わない、と思った。

 

朝起きて、身支度をして、電車を乗り継ぎ出社する。退社後はジムに行って汗を流し、帰り道にあるスーパーで買い物をして、帰宅。タブレットYOUTUBEを見ながら食事を済ませる。ダラダラと本を読みながら眠気と共にベッドに入る。

何の変哲もない、当たり前だった日常がこれほどまでに幸せだったとは。

失って初めて、既に過去となった当たり前の幸をヒシヒシと脳で感じている。

別れて初めて愛情の大きさに気付いた元恋人のようでもある。

(お決まりのような感情をお決まりのように抱いてる自分に少し辟易する)

 

毎日ジムに行って身体を動かしてはいるが、それでも家に居続けると色々と崩壊してしまいそうになるので、勢いでコワーキングスペースとやらを契約してみた。都会に住んでいてよかったぁ、と思う瞬間がドアをノックし来訪した。💭こんにちは。

 

リモートワーク中は時間に少し余裕があるので、せっかくコワーキングスペースにいるし、価値を見出すことが難しい、生産性のないブログ記事でも書いてみようかと思い立ち当ブログを開設してみた。元々文章を読み書きするのが好きなので-文章力という概念は一旦排水溝に流しておいて-、他媒体では文章を投稿していたが、ブログは学生時代以来なので、初心者マークを貼り付けたボロ車のようなものである。

このブログは誰にも教えていないし、誰かに見ていただけるとも思ってはいないが(見てくれ)、それでもインターネット上に公開されているという事実だけで、日記とはまた異なる感覚になれる。キーボードを叩く作業がとても愉快で悦に浸れる。幸せってこういうことなのか?

 

普段は自分の話をほとんどしないので、

この場所では普段話していない「自分が感じたこと」を主として乱文に紛れ込ませていこうと思います。

そんな感じで、気が向いた時に投稿していくのでよろしくお願いします。

(どなたに向けての”よろしくお願いします”なのか。現在”どなた”募集中。)