[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.0234 傷だらけの宝石

 

 ごきげんよう。特にこれといったきっかけは無いはずなんだけど、どうしてブログを書いているのかわからなくなっていました。意味や理由なんて必要無くて、誰に頼まれたからという訳でもなく、誰からも必要とされていないような文章。ただの自己満足に人生を見出しているような感覚がどうも遣る瀬無くなっちゃって、何だかこの場所で書くだけの正気を保つことが難しかった。それでも細い糸で繋がれた閲覧数は途切れることはなく、この世界で生きている優しい人たちの存在を実感しています。

 

 書く事が好きだという思いは薄れることを知らず、こっそりと色んな場所に爆弾を投下していました。大胆でなくてもいい、誰も気づかないようなさり気なさだけど、言葉の本質ってそういうものだと思う。それ故に導火線に火が点くことはなく、ただ意味もなく道端に転がっている状態。それでいい、わたしは火を起こすことが出来ないのだから、ただ黙々と爆弾を作り続けていたいと願う。

 

 精神的には大分落ち着いていて、良い意味でも悪い意味でも世界がどうでもいいというか、惑わされることなく自分の人生に集中出来ている感覚。知り合いの文筆家さんと話していたんだけど、人生ってとても短くて、ほんとあっという間に終わってしまうね。過ぎ行く時の流れを痛感しているからこそ、行動で自分を表現していきたい。行動にはそれ以上の恐怖が伴うけれど、そんなこと言ってたら何にも出来ないまま終わってしまうよね。誰かに認められたいとか、評価されたいとか、そういう思いも少なからずある中で、『わたしが望む形になりたい』という欲求を大切にしていきたいと考えています。

 

 こんなこと書きながらも、ちょっと油断したその隙間から鬱はドロドロと流れ込んでくるもので、明日にはベッドの上で乾涸びているかもしれない。いつもそんな感じで、それでも死ぬことは難しくて、この先を生きなければならないのもいつもの結末だ。それならばわたしは傷だらけの宝石になりたい。生きている限りは、たくさん傷を刻み込みたい。やっぱりこの場所で書いている時は、何度でも最初の一歩を踏み出している気がする。原点回帰、自分自身が見えなくなっても、わたし達はいつだってやり直すことが出来る。だからこうやって、今日も僕は書いている。

 

 

「花が咲き、枯れ行く中で何を想う?」