[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.0336 涙のかたち

 

 愛の片隅で涙ばかりを流さないで

 大事にされなかったのは自分自身

 緩やかに傷を抱きしめて抱いて

 

 知らないばしょにポイと捨てられ

 さてさてここから歩きなさい

 突然そんなこと言われましても、

 どこ行きゃいいかはわからない

 

 一縷の望みは三途に流され

 途方に暮れるわたしたち

 まだかまだかと待ち続けては

 両肩ばかりが落下する

 同情するなら色彩をおくれ

 

 突き刺さったままのガラス片、

 痛い痛いよと嘆くばかりで

 おかしくなったカラスのようだ

 愛されないと嘆くばかりで

 おかしくなったカラスのようだ

 いつも不幸を願うばかりで

 おかしくなったのはわたしのようだ

 

 あぁ、もうこんなになっちゃった

 変わらないねいつまでもきみは