[No.000]

日記以上、遺書未満。

N.0491 失望としての一日

 

 壊滅的な一日を過ごしてしまった。なにもかもが滅茶苦茶で、自分らしさの欠片も見当たらない。もう全てがぐちゃぐちゃなのであった。わたしは私を見失って、一体どうしてこんなにも自傷的に生きてしまうのだろう。自己肯定感とやらが低いからだろうか。孤独感に支配されているからなんだろうか。いまを生きることが出来ていない、単なる呼吸ロボットのようである。どうして生きているのかわからなくなって、私は自分自身が見えなくなって、どうにもこうにも消えることばかりに意識が向く。無気力が創造性を枯渇させる。とにかく生きること、現在が過ぎ去るのを堪えること。そんな毎日の繰り返しでやがて心臓が止まった時、わたしは誰から必要とされていた? 一番大切な自分自身でさえも、声を発することがなかったではないか。動きたい、と念じるほどに雁字搦めの心身は、わたしに何かを伝えようとしている。残されているものは既に何にもなかったのかもしれないね。誰かのために生きることも、自分のために生きることでさえも、それすらも出来ないなんて、とても悲しかった。