[No.000]

日記以上、遺書未満。

2021-01-01から1年間の記事一覧

N.015 盲人の備忘録

「すべては楽しい無意味」 東京喰種:Re 13巻 / 石田スイ 『生きる意味とは?』みたいな考えに答えを見出す頃には、私たちの肉体は腐肉と化していることでしょう。生きることに意味なんてない、という結論付けが憎らしい。私たち人間は、何かにつけて意味付け…

N.014 Call boy.

「明日は雨だって一日中、部屋に居ようね」 iB / Co shu Nie ここ数週間のハイテンションライフの反動だろうか、近頃はナーバスな日々が続いている。死にたいとか寂しいとかそういう訳ではなく、なんとなく気持ちが沈み込んでいる感じ。この”なんとなく”とい…

N.013 去れども、愛

「出会った時から私は、彼のいる世界と、いない世界の落差を知ってしまったのだ。」 凍り付いた香り/小川洋子 人間関係には、適切な距離感が必要だと思う。近づきすぎても、離れすぎても、相手の姿形を捉えることが出来ない。正確に視ることができなくなりま…

N.012 過去に在る畏怖を抱く

もう使用していないPCを破棄するにあたってデータ整理をしていました。懐かしい画像がたくさん発掘されたのでその一部を投稿します。拙いながらも文章を書く楽しみを覚え、試行錯誤を繰り返しながら画像を作っていた。古いものは5年ほど前になるでしょうか。…

N.011 オーシャンパシフィックピース

「気が弱いとも、意志薄弱とも違う、彼は事なかれ主義なのだ。でも、事なかれ主義とは気が弱く意志薄弱な人の選ぶ道とも言えるのかもしれない。」 アンソーシャルディスタンス/金原ひとみ ごきげんよう、週休二日の生活にもようやく心身が適応してきました。…

N.010 アヒルの子が泣いた

「感情的に体温を感じたい夜がある。」 こんばんは、随分と久しぶりの更新となってしまいました。出来る限り毎日更新するように心掛けてはいたのですが、日々の業務に忙殺されておりました。「人間が持つ余裕の重要性」について文章をしたためていたのですが…

N.009 それは最も感覚的な白と黒の優劣

「白色と黒色、明るい色はどっちだと思う?」 わたしの自宅には黒と白以外のブツが無い。その存在を許さない、といった訳ではないのだけれど、好きなものを好きなように購入し配置していたらいつの間にかそんな風になっていた。思い返せば、学生の頃初めて一…

N.008 そんな日があってもいいじゃない

「わたしが駄目なのではなく、世界がわたしを駄目にしている」 ごきげんよう。知人に当ブログ記事を見てもらった結果、「小論文を思い出す」との感想をいただきました。学がないわたしは小論文の全貌を形として捉えることが出来ないでいるけど、"お堅い文章"…

N.007 幸福論に吹きかける煙

あなたは現在、幸せでしょうか? 幸福を定義付けすることはとても難しい。同じ状況や同じ環境でも、一方は充分に幸せを享受しているが、もう一方は不幸だと嘆いている。各々の価値観や入れ物=器によって、色も形も香りさえも変わってしまう。様々な形をした…

N.006 行動療法と怠惰の因果関係

あぁ、今日は少しばかり調子が悪い。 そう思ったが最後、その一日は何もかもが上手くいかない。上手くいかないことに対して焦り苛立ち取り乱す。そういった日は、自分が世界で一番不幸な人間のように感じる。わかってるんです、実に滑稽な思考回路を自分自身…

N.005 すべての頑張り屋に捧げる鎮魂歌

頑張り過ぎる世の中へ 人生の中で頑張らないといけない瞬間が訪れる。それは受験勉強かもしれない、就職活動や転職活動かもしれないし、恋愛や子育てかもしれない。そもそも”頑張る”とは一体何だろう。Googleで”頑張る”と検索すると一番上に「1.忍耐して、努…

N.004 AM0:00の境界線

人の体温を根こそぎ拐っていくような、そんな夜に出会う時がある。 夜に抱く印象は何ですかと問われると、温度の無い水色と答える。一人暮らしの夜は静かで心地がよい。しかし、時にその静けさに精神が殴殺される時があって、信頼していた心地よさに真正面か…

N.003 影の効用

ずっと明るい場所が苦手だった。これまでも、きっとこれからも。 基本的に白熱電球が嫌いだ、蛍光灯なんて滅びてしまえばいいと思っている。これは自分の感覚なのだけれど、カフェやBarなどの飲食店を除いて、一般的な商業施設は明るめの照明を採用している…

N.002 初投稿から約一年を経て

雨ときどき鬱の午後模様。 初投稿から約一年が経過するが、あれから色々環境が変わった。先ずコワーキングスペースには通わなくなった、その代わりに自宅が好きになった、そして人が苦手になった。週の大半を家で過ごしている為、人と関わる機会や友人と会う…