[No.000]

日記以上、遺書未満。

2024-01-01から1年間の記事一覧

N.0406 電柱の鳥

起床してすぐに布団を抱え込み外の世界へと歩き出す。空の明るさが冬の消滅を示しているようで、なんだかちょっぴり物悲しい。最寄りのコインランドリーに到着。誰一人として、他に洗濯物すら存在しない静寂のなか、そっと小銭を入れる。明け方のコインラン…

N.0405 解放の予感

最近、生きることに対する考え方が大きく変わってきました。 憂鬱ややるせ無さはいつまで経っても消えないけれど、それでも自分にできることがたくさんあって、それが誰かのためになるかもしれなくて、その誰かのためが巡り巡って自分のためなのであって、 …

N.0404 いまこの瞬間を生きて

なんにもしていない、と言えば嘘になってしまうけど、二十時間ほど眠り続けても世界は何一つ変わっていなかった。「いまはゆっくり休みことが先決です」優しい言葉が欲しかった、他の人から言われたかった。医者ではない誰かから。生きていることを肯定して…

N.0403 一本の糸

昨晩、ベッドに入って眠りの準備。ゴロゴロしていたらお腹の中がムカムカムカ。あらまおかしいなどうしたのかしら、思っている間に込み上げるものが、吐瀉。なんとかトイレでの嘔吐に成功、しかしその量が尋常ではない。タコハイとストロング、タコハイとス…

N.0402 虹彩異色症

季節の変わり目というやつはどこまでも現代人を苦しめていて、もれなくわたしもその中の一人であった。 上手く眠れない、自律神経がぶっ壊れているのか体温調節が難しい。眠りに落ち着く、大量の汗が睡眠の邪魔をする。当の本人がドン引きするほどの発汗、ほ…

N.0401 本の虫たち

久しぶりに本屋に行って思ったことは、なんとも言えない素敵な空間。書店が好き、書店にいるお客さんも好き、書店員さんも好き、静かで穏やかな空間が大好き。本を読んでいる人、その知的な表情を愛しているよ。紙の擦れる音、情報の香り、冷静と足音。本を…

N.0400 微笑みながら、泣いている

その一言でだれかの心が動くのなら、もうそれだけでよかったじゃないか。ほんの少しだけ幸せになってくれたのなら、それが何よりも本望だった。どうして日々、わたしたちは言葉を吐き続けているんだろう。ずっと見えないなにかを探しているみたいで、それも…

N.0399 100年後に舞い散る灰

すこし落ち着いて考えてみれば、100年後にはみんな灰になっているのにも関わらず、真面目で堅実な人生を送るなんてどうにも気が狂ってる。どうせ死ぬ、どうせみんないなくなる。それなのに目の前にある悩みばかりと向き合って、もっと広い視点から眺めてごら…

N.0398 母性

「あの時死んでいればよかった」が「あの時死ななくてよかった」に変わることを願いながら、ほんの少しだけ期待しながら現在をなんとなく生きている訳ですけれども、結果を急ぐことは本当に意味のないことなんですね。いまの段階では果たしてこれでよかった…

N.0397 共に踊ろう

「わたしは家族を愛しています」と言う人がいたとして、果たしてそこで語られる愛とは一体なんだったのか。抽象的である、愛。文中に混ぜ込んでおけばなんとなくそれっぽくなる、愛。言葉にするだけで温かい感じがする、愛。人それぞれの想いや形があって、…

N.0396 朝が来る

確証のない「いつか」のために、「いま」を犠牲にするのはあまりにも勿体無い。あくまで生きているのは現在なのに、過去や未来に意識がトリップして怯えてる。そうやってまた生きることが楽しくなくなって、とんとん拍子で落ちてくのかしら。そんな未来、在…

N.0395 おしなべて、候

人を惹きつける魅力の正体が大きな生命力なのだとすれば、息苦しさを感じている多くの人々の周りには誰もいなくなってしまうのか。「あなたの強みは自分の弱さを理解していること」、そう言ってもらったことがある。いまとなれば理解というよりは日々奔走、…

N.0394 大切な紙切れ

お金。資本主義の現代ではこれさえあればまぁ人生がなんとかなるし、基本的にはあればあるほどよいものです。潤い、豊か、自由、お金は単なる引き換えチケットなんだけど、お金そのものに執着してしまって破滅するパターンもある。関わり方が難しい部分もあ…

N.0393 原点回帰

道に迷ったある日のこと。最短ルートでたどり着く為にはどうすればいいか、時間効率だけを追い求めた結果が大きな壁、行き止まり。困ったどうしよう、考えても目の前にあるのは平然とした仏頂面、景色がその形を変えることはなかった。こうなった時にはいく…

N.0392 春の予感

のんびり時間をかけて帰り道を歩いていた。夜が安心を誘い込む、うなずき微笑み慈しむ。寒さを感じながら一人であることを実感する。そんな生活も悪くはない、歩いている間だけはすべてなにもかも忘れられる。「○○でなければばならない」という考えが頭のな…

N.0391 喫茶店

十代の頃、高校に入学した青年は喫茶店でアルバイトをはじめた。最初は年齢を理由に面接で落とされたのだけど、後日お店に通って粘り勝ち。試用期間からの本採用、正規ルートで合格した数か月先輩は気が付けばいなくなってた。当時のわたしは本当の本当に世…

N.0390 綺麗な折り鶴

あたまの中がボンッっと爆発、簡単なことをより複雑に考える天才だ。1と1を足せば2になってくれればいいのだけど、いかんせん公式が当てはまらないのが世の常で、答えは3にもなるし、時には10にもなったりするんですよね。可能性がある、ってことは素晴らし…

N.0389 楽しい狂気がほしいのよ

どうせ生きるなら、生きねばならんのなら、楽しいことしてケラケラ笑いながら生きていたい。おもしろくない、つまんない、なんも変わらないと言ってもそれは、昨日までのあなたが作り上げた世界。愉快で、ぶっ飛んでいて、目の前のことに無我夢中。そんな生…

N.0388 あなたが好いと思ったもの

知人友人から勧められたこと、本とか映画とか音楽とか、お店とか、場所とか、そういうものをこれまで随分スルーして、なかったことにしてきたなぁ、と思う。わたしのこと、人間性をある程度知ったうえで「こういうのあるよ」と教えてくれているのに、「今度…

N.0387 人は楽な方へと流される

自分がボーっと日々を過ごしているあいだに世界はもの凄い勢いで動いている。なんにも変わらないこと、なにもしていないことが悪いわけではないけれど、いかんせん変わりたい願望が芽生えている現状、このままじゃあいかんと思い立ち候。 たとえば、文章を書…

N.0386 愛と月日と温もりと

なんだかんだ言っているうちに今年も二ヶ月が過ぎていて、流れる時の早さに驚愕することしかできなかった。今年はこれ以上のこと起こらんやろうなぁって予測、ものの見事にぶっ壊したい。今まで逃げてきたこととか、怖くてできなかったこと、少しずつでいい…

N.0385 これからのこと

拙い人生でした、その中でいまが一番深い部分まで落ち込んでいる。失ってはじめて気がつくこと、たくさんあったけれど、悔いても後戻りできないことだけが明確で、本当に本当に心を丸めてゴミ箱へぽいっと放り投げたくなる。どうしてこんなにも胸が痛むんだ…

N.0384 色眼鏡

友人と居酒屋で会話を楽しんでいた。会話っていうのはいわゆる概念の交流みたいなもので、こういうお話しならいつまでも続けていられる楽しい。美味しい料理、ジョッキに収まった黄金色、喉に流し込みはやくも酩酊。すこしだけ調子が戻ってきた、臭いも騒音…

N.0383 圧迫感、

美しいものに挟まれたい。潰されるでも、殺されるでも、飲み込まれるでもなく、ただ純粋に挟まれたい。ほんの少しの圧迫が欲しいのよ、生を感じることができないそれ以外の方法で。なんて、冗談は棚にあげて、自分は土の下に埋めて、外ではおびただしいほど…

N.0382 ワンコール、またね

誰とも話すことがなかった一日、ふと思い立ちスマートフォンを手に取った。緑の通話ボタンをワンタップ、トゥルルトゥルルル鳴り響くばかりでじれったい。相手の画面に不在着信を残すことしかできなくて、ポツンと取り残された気持ちになる、身勝手。普段は…

N.0381 消えた主人公

先日、久しぶりに友人と飲んだ。仕事が終わってLINEを確認すると一件のメッセージ、既に飲んでおられるということで寸分の迷いなく瞬時に合流。たった数か月会っていなかっただけなのに、それはもうなんだか随分と時が経ってしまったかのように感じる。生き…

N.0380 鳥籠のなかで

過去のことばかり、変えられないことばかりが頭に浮かんでは死にたくなる。憂鬱、これまで忘れていたこと、思い出そうとしても思い出せなかったこと、次々とあたまの中にこんにちは。自然発生する過去の記憶、なにかが変わる前兆だったりするんだろうか。 こ…

N.0379 純白のキャンバス

行き詰まったときは一度ゆっくりと立ち止まって、空を見上げてごらんなさい。公園のベンチに腰かけて、身近な自然を感じてごらん。自分と向き合うことも大事だけれど、世界と向き合わない時間の方がもっと大事。日々、忙しなく日常を送るわたし達は、生産性…

N.0378 意気揚々と、雨

雨降りの夜明けが美しく、朝一番から気分が整理されている。ずっと、こんな清々しい気持ちで生きていられればいいのに、願うことはいつだって簡単だった。屋根がある家で眠れてよかった、同時に家なき子の表情を想う。宇宙からすればちっぽけな存在のわたし…

N.0377 スマホがなかった夜と空

眼精疲労が甚だしく、日常がどんより霞んでいる。こういう時に考えられるのは、スクリーンの見過ぎとアルコールの飲み過ぎ、実にシンプルである。乱れた生活に警笛を鳴らしてくれる人体は有り難いものだけど、いかんせん自分自身を見つめ直さなければ視野が…